飛び込み営業のコツは、ビルの最上階から1階まで丸ごと訪問することです。まずは、ロビーで入居企業を確認し、エレベーターで最上階まで登ります。そして、最上階から1階ずつ降りていき、各階のお客様全部を訪問していくのです。
もし、1件でも「このお客様は売れる可能性が低い」と勝手に判断して訪問をやめてしまえば、それが自分に対する言い訳になり、そのうちどの会社も「ここは訪問不要だ」と思えてきて、たくさんのお客様を訪問することができなくなります。だから、自分に甘えを許さないためにも、いっさいの例外を設けず、すべての会社を訪問するのです。
私がいた日本アイ・ビー・エム株式会社では、見込みのお客様に電話でアポイントをとるのですが、このときも同様に試してみたところ、こちらは1時間に平均6件、1日にすると約50件が最大であることがわかりました。
このようにして一度限界までチャレンジし、自分だけのデータを手に入れられると、限界の先で経験と知識が体系化され、数字をサイエンス(科学)の目でとらえることができるようになります。
水を熱すると、誰がやっても100度で沸騰するのと同様に、営業も、科学的手法にもとづいて実践すれば、誰がやっても大きな成果を出すことができます。営業は決して気合いと根性の仕事ではありません。だからこそ、私たちはまず自分の限界を知り、それをベースに目標を達成するための論理的な計画を立てることで、確実に数字を自分のものにすることができるのです。
https://zuuonline.com/archives/148532
一件でも妥協してしまうとここもいいや、ここも大丈夫と自分に言い訳をして飛び込めなくなる。すごくわかる。
一度でいいから自分の限界までやってデータをとるのは大事かもしれない。