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アンガーマネジメントと新型うつ病

 

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新型うつ病の特徴に「会社へ行くと調子が悪く休日は元気」とありますが、「好きなことをしているときは症状が出ない」という特徴も資料として見受けられます。
後者の意見を正しいとした時に前者に対して、「休日に嫌な行事がある時は?」という矛盾点が生じるのではないでしょうか。
ですので、前者の主張を述べるのであれば、「新型うつの原因として仕事が考えられる時」という前提が必要だと思います。

その他、内因性うつ病の特徴としては「中年・初老の人が多い」「他社依存性はまれ」「抗うつ薬への反応は比較的良好」などが論文には記載されています。
一方で、新型うつ病の特徴としては「若者に多い」「他社依存性がしばしば見られる」「抗うつ薬への反応は必ずしも良いものではない」などが挙げられています。

また、「うつ病とされるものは、その時代の価値観に対する「過剰反応と破綻」」という記述がありましたが、前述の「自己肯定感が育まれにくい生活環境で育つと、生きる意味や社会における自分の役割が分からなくなってしまいます。」という記述と比べると、繋がりが分かりにくいように感じます。特に新型うつ病については、育ってきた環境、パーソナリティ、現在の環境など様々な要因が絡み合って患ってしまうものだと論文に記載がありますので、「その時代の価値観」という認識は逆に分かりづらくなってしまうのではないでしょうか。

 

 

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地方自治体の福祉協議会などで度々研修に使われているケースワークに「アンガーマネージメント」がある。研修に用いられている属性は、団体職員、医療福祉、企業の新人オリエンテーションと幅も広い。
アンガーマネージメントとは、いわゆる不条理に出くわしたときの怒りのセルフコントロールするためのメンタルヘルススキルであるが、習得する為には、ひたすら感情の分析を書き出し、自己認識する作業が核となる。

堪えきれない怒りや憎しみを6秒の一呼吸でフラットにするのは容易ではないが、習得すれば不用意な心の負荷を背負い込むことは回避できる。
手法としてはグループワークが中心となり、シートに自分の怒りのエピソードを書き出しながら講師のリードによって段階的に内証、内省して行くプロセスである。
それに加え、動的なエクササイズを楽しむことにより、心身のリラックスや解放感を身体の感覚として定着させる手法もプログラムに入っている。こうであらねばならない、という自我のこだわりと向き合うことにより、多面的な自我の捉え方を見つける作業がワークショップに於ける鍵となっているようである。

アンガーマネージメントジャパン
https://amjapan.or.jp/about/index.html?gclid=CjwKCAiAo4OQBhBBEiwA5KWu_60GF5F7UKd4CE0j73Kec3kqHIlNaqqlIjcKGoseQRQ7nPg-TpdL5BoCJvEQAvD_BwE

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