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教育格差の原因とSDGs目標4達成のためにできること

貧困・戦争・病気など、さまざまな理由からなる教育格差が問題となっている現代社会。世界中では、誰もが平等に質の高い教育を受けられる環境を作るための取り組みが行われています。

今回は、SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」について解説します。また、「質の高い教育をみんなに」達成のためにできることも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」とは?

SDGsの目標4の「質の高い教育をみんなに」は、誰もが平等に質の高い教育を受けられるような環境を作るためのものです。世界中のすべての子どもが教育を受ける権利を持っていますが、実際には学校に通えていない子どもが約1.2億人もいます。

 

特に戦争や紛争のある場所に暮らしている子どもは教育を受けられずに大人になる場合が多いです。質の高い教育を受けることは、貧困から抜け出し安定した収入のある仕事に就くことにつながるので、世界中で目標を達成するための取り組みが行われています。

 

質の高い教育が受けられない原因

ここからは、子どもが質の高い教育が受けられない原因を解説します。本来、子どもには教育を受ける権利が与えられていますが、さまざまな理由から質の高い教育を受けられていない子どもが多いです。目標達成に貢献する取り組みを行いためにも、しっかりと現状を把握しておきましょう。

 

原因①貧困

子どもが質の高い教育を受けられない大きな原因は貧困です。家が貧困だと生活をするのが精いっぱいなので、教育を受ける余裕がありません。生活していくためには子どもも労働をせざるを得ない状況です。しかし、教育を受けないと仕事を選ぶことが難しいため、将来の子どもも貧困になってしまいます。

 

原因②戦争

戦争や紛争も子どもが質の高い教育を受けられない原因になっています。戦争や紛争が起きている地域では毎日生きていくのが精いっぱいであり、教育を受ける余裕などありません。また、地域によっては子どもが戦争に駆り出されている場合もあります。

 

原因③病気

病気や医療の不足も子どもが質の高い教育を受けられない原因になっています。アフリカ地域では、衛生環境の悪さからさまざまな病が流行りやすくなっています。また、世界中には病気を治すための医療施設や医療技術が不足している地域もあるため、貧困だと病気を治す機会すら得られない場合も多いです。

 

原因④学校や教師の不足

子どもが質の高い教育を受けられない原因には、学校や教師の不足も関係しています。教育を受けたくても教師が不足していると質の高い教育を受けられません。また、教師が不足している理由には国が先生に給料を払えないことも関係しているので、途上国の貧困問題の解決のための取り組みが重視されています。

 

原因⑤親が学校に行かせない

子どもが学校に行きたくても、親の反対によって学校に通えない子どももいます。地域によっては、学校に行かせず働かせた方がましだと考えている親が多いです。また、結婚適齢期になったら結婚するため、女子に教育は必要ないと考えている地域もあります。

 

各企業や団体の取り組み事例

ここからは、各企業や団体が行っている取り組み事例を紹介します。自分ができることを行っていくためにも、さまざまな取り組みが行われていることを把握しておきましょう。

 

小学校の新校舎建設(フィリピン)

三菱自動車によってフィリピン共和国に新校舎が建設されました。この小学校は教室が足りていなかっただけでなく、天災によって被害を受けていたため質の高い教育を行えていませんでした。

しかし、新校舎が作られたことで学齢に応じた教育を受けられる環境を整えることができました。また、子どもたちの教育に大きな意味を持つ支援は将来の村の活性化にもつながるため重要視されています。

 

ソーラーランタン寄贈で識字率アッププロジェクト(カンボジア)

パナソニック株式会社によって行われたソーラーランタン寄贈で識字率アッププロジェクト。このプロジェクトは、さまざまな事情で教育を受けられず文字が読めないカンボジアの成人のため、識字教室で使うソーラーランタンを贈った取り組みです。

 

FREE UNIVERSITY

FREE UNIVERSITYは、さまざまな理由で教育をあきらめてしまう方に良質な教育を届けるために行われている取り組みです。年齢に関係なく学習意欲さえあれば誰でも学べます。また、講師は一定の面接を経て構成された教育のベテラン勢たちなので安心です。

 

「質の高い教育をみんなに」達成のためにできること

ここからは、達成のためにできることを紹介します。世界規模の目標を考えると大変そうに思えますが、今日から個人で始められる取り組みもあります。世界の子どもたちの未来を救うためにも、身近にできることから始めていきましょう。

 

寄付をする

達成のためには、寄付を始めてみるのがおすすめです。公益社団法人日本ユニセフ協会・ケア・インターナショナル・公益社団法人セーブザチルドレンなど、さまざまな団体が寄付を受け付けています。

中にはお金だけでなく服や使わないものを寄付できる場合もあるので、世界の子どもたちのためにも取り組んでみましょう。なお、くわしくはそれぞれの団体の公式サイトをチェックしてください。

 

本や映画で現状を知る

達成のためには、世界の状況や解決のために取り組まれている事例を把握する必要があります。最近は本や映画の題材としても取り入れられているので、わかりやすく現状を把握できます。そのため、SDGsに関心を持った方は、ぜひSDGsが題材の本や映画をチェックしてみてください。

 

SNSで発信する

目標達成のためには、SDGsについて自分が知っていることをSNSで発信することも重要です。世界中には質の高い教育を受けられずに困っている子どもが多くいますが、その現状を知らない方も多くいます。

そのため、世界中の子どもたちを救うためにもボランティアや寄付の情報をSNSで発信しましょう。また、取り組みを行っている人はその様子をSNSにアップして協力を呼び掛けてみるのもおすすめです。

 

まとめ

今回は、目標達成のためにできることについて紹介しました。目標を達成するためには、一人一人が世界で起こっている現状を把握し、たとえ小さなことでもできることから始めていく気持ちが重要です。いつか世界の子どもたちのためになると信じて、毎日小さなことから取り組んでいきましょう。

 

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